F。その1。
実は、初めてセフレと関係を持ってしまった日、
泣きました。
それは、好きな人(F)との約束を破ってしまったから。
いや、約束と言えるほどのものでもないけど、
Fが口を酸っぱくして言っていた事を破ってしまったから。
「(飲み会に行っても)ちゃんと帰れよ。」
多くは言わないけど、このちゃんと帰れよには
Fの私への心配・束縛が篭っているのを知っていたので、
ほんとはFへの叶わない恋で自暴自棄になった心を
他の人で埋めたかったけど
思いとどまっている私がいました。
けど、Fとは会えなくなった。
私はなにで心を埋めたらいいんだろう。
もうFへの叶わない恋で、涙で枕を濡らすのならば
いっそ他の人で埋めたほうがいいのではないか。
泣かないで済むならそれでいいかもしれない。
そう思って、セフレとの関係を持ってしまった。
けど、脳裏によぎるのはF。
関係を持った帰り道で乗ったタクシーの中で
涙がどうしても止まらなくて。
とうとうFとの約束を破ってしまった。
そんな自責の念に駆られ、
そして、まだ私はFの事が好きなんだと思い知った。
書いている今も、まだFが好きで。
見かけによらず恥ずかしがりだけど、
実は私のことを気にしてる所が堪らなく好きだった。
いつになれば忘れられるのか分からないけど、
いや本当は忘れたくないんだけど、
一旦忘れて思い出したくなる日が来たときのために、
Fとの出会いから別れまで書き綴りたい。
めぐみ